経歴

   伊藤政博
 
立教大学卒業後、1994年に東京工業大学にて博士号を取得。その後、米国のマウントサイナイ医科大学において博士研究員として研究に従事した。現在は東洋大学生命科学部教授として、教育・研究に取り組んでいる。
専門は極限環境微生物であり、過酷な環境に適応する仕組みの解明と、その応用に関する研究を進めている。特に、セシウム(Cs⁺)やストロンチウム(Sr²⁺)の回収に資する微生物技術の開発や、醤油製造の副産物である諸味粕などの高塩濃度バイオマスの有効利用に取り組んでいる。これらの研究を通じて、環境修復および資源循環に貢献する持続可能なバイオプロセスの構築を目指している。
これまでに第7回日本学術振興会賞などを受賞。現在、東洋大学バイオレジリエンス研究プロジェクトのプログラムディレクターとして、研究成果の社会展開を推進している。2008年から2010年までは文部科学省にてプログラムオフィサーを務め、2023年より内閣府食品安全委員会遺伝子組換え食品等専門調査会専門委員を務めている。
また、書籍『Extremophiles for a Sustainable Future』(Springer Nature, 2026)の編集を担当し、極限環境微生物研究の最新動向を取りまとめている。さらに、Frontiers in MicrobiologyのAssociate Editorをはじめ、Applied and Environmental Microbiology、Extremophiles、Engineering Microbiology、Journal of BiochemistryのEditorial Board Memberとして、国際的な学術出版にも貢献している。
加えて、クマムシを題材とした教育プログラムなどのアウトリーチ活動にも積極的に取り組み、微生物学の理解促進と次世代人材の育成に努めている。FEMS Microbiology Letters, 373, fnag015
詳細については、以下のウェブサイトを参照されたい。
https://www.toyoextremophiles.jp/top_en.html

履歴

1989年3月 立教大学理学部化学科卒業(生化学教室;理学士)
1991年3月 東京工業大学大学院理工学研究科修士課程終了(学位:修士(工学)掘越・青野研究室)
1994年3月 東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了(学位:博士(工学)掘越・青野研究室)
1994年4月〜1997年3月  マウントサイナイ医科大学 生化学部 博士研究員(Terry Krulwich Lab)
1997年4月〜2001年3月  東洋大学生命科学部生命科学科 講師
2001年4月〜2009年3月  東洋大学生命科学部生命科学科 助教授(2008年〜 職名変更:准教授)
2008年8月~2010年7月  文部科学省研究振興局 学術調査官(生物系・兼務) 
2009年4月〜2024年3月  東洋大学生命科学部生命科学科 教授
2023年10月~現在 内閣府 食品安全委員会 遺伝子組換え食品等専門調査会 専門委員
2024年4月~現在 東洋大学生命科学部生物資源学科 教授(学部再編により)


大学・専門誌・学会等での役職など

2013年1月~2020年3月 極限環境生物学会 幹事会・庶務幹事
2013年4月~2020年3月 東洋大学学術研究推進センター 副センター長
2015年1月~現在 アメリカ微生物学会 Applied and Environmental Microbiology誌(AEM)Editorial Board Member
2015年4月~2017年3月 東洋大学大学院生命科学研究科専攻長
2016年1月~現在 Journal of Biochemistry誌 Advisory Board Member
2017年4月~現在 Frontiers in Microbiology誌(Extreme MicrobiologyとMicrobiol Physiology and Metabolismセクション)Associate Editor
2021年4月~現在  東洋大学重点研究プログラム・バイオレジリエンス研究プロジェクトプロジェクトリーダー
2024年4月~ 極限環境生物学会・副会長


担当授業
学部

生命科学ゼミナールI,微生物生理学、極限環境微生物学、生命科学史、生命科学実験II、生命科学輪講Ⅰ・Ⅱ、卒業研究、卒業論文

大学院

(文部科学省より大学院博士後期課程研究指導教員D丸合資格を取得(2002年11月)
極限環境生命科学特論